こんにちは。放課後等デイサービス ジュニアスペース・らいぶ堀川三条です。
7月の運動療育では、「マット運動(後転)」に取り組む予定です。後転は、体を後ろに回すという動きの中で、空間認知力・体幹・柔軟性・恐怖心のコントロールなど、さまざまな力を使う運動です。前が見えない中で自分の体をコントロールする必要があるため、苦手意識を持つお子さまもいますが、段階を踏んで取り組むことで楽しくチャレンジしていけます。
🔹第2週:後転の基礎をじっくりと
第2週は、後転に必要な基本動作を身につける週とし、背中を丸めて転がる感覚や、手をついて体を支える動きなどを練習していきます。後転の動作を構成するひとつひとつの動きを丁寧に確認しながら、少しずつ自信を持って取り組めるように支援していきます。
また、後転に慣れているお子さまには、フォームの精度や動作の美しさにも注目し、首を引くタイミングや回転中の体の軸の安定などに意識を向けてもらいます。見た目にもきれいな後転を目指して、レベルに応じた指導を行っていきます。
🔹第3週:個々に合ったチャレンジを!
第3週では、実際に後転の動作にチャレンジしていきます。児童の習熟度に合わせて支援方法を工夫しながら、一人ひとりが無理なく「やってみたい」と思えるような環境を整えます。
後転が難しいお子さまには、マットの下にロイター板を敷いて傾斜をつけることで、後ろに回転しやすくなるようサポートします。こうした工夫により、回転の感覚をつかみやすくなり、恐怖心の軽減にもつながります。
一方で、すでに後転が安定してできるお子さまには、「開脚後転」などのバリエーション技にも挑戦してもらいます。より高度な動きに取り組むことで、さらに体幹や柔軟性を高める機会とし、自信や意欲にもつなげていきたいと考えています。
後転は、少しずつできることを増やしていく過程で、「できた!」「もう一回やってみたい!」という気持ちが育つ運動です。7月の運動療育も、安心して楽しめる雰囲気を大切にしながら、子どもたちが自信をもって取り組めるよう支援してまいります。
※ 運動療育、第1週は「シッティングバレー」、第4週は「ボルダリング」を行う予定になっております。